属性

データベース設計の次のステップでは、ビジネス オブジェクトの属性を決定します。つまり、記録するユーザ、項目、またはイベントに関して必要な情報を決定します。

新しいビジネス オブジェクトを作成するときには、必ず、「作成日」、「更新日」、「作成者」、「更新者」属性を追加することをお勧めします。ビジネス オブジェクトをコレクション オブジェクトとして使用する場合は、「作成日」属性を追加する必要があります。
これらのタイプの属性の追加について詳細は、「永続タイプ」をご参照ください。

新しい属性を作成するには:
  1. [ビジネス オブジェクト] ツリーで関連するビジネス オブジェクトを選択し、[処理] リストで [新しい属性] をクリックします。
    既定の名前 [新しい属性] が選択された状態で、新しい属性が表示されます。
  2. 新しい属性名を入力して Enter キーを押します。
    これは「タイトル」プロパティとして入力され、一意でなくてもかまいません。「名前」は「タイトル」から自動的に生成されます (スペースは削除されます)。名前は一意でなければなりません。
  3. [プロパティ] グリッドで関連する属性情報を入力します。

タイトル – タイトルは、属性のラベルが必要なユーザ インターフェイスで使用されます。たとえば、属性が複数列のリストに含まれる場合、タイトルは列タイトルとして使用されます。属性タイトルは、通常属性を参照するときに使用する名前です。
タイトルには任意の文字 (スペースを含む) を入力できます。一意でなくてもかまいません。

名前 – 内部的に、ビジネス オブジェクト属性の一意の識別子として使用されます。属性名には最大 64 文字の英数字を指定できます。スペースを含めることはできません。次の文字のみを使用できます。A Z0 ~ 9 (ただし、数字を先頭の文字に指定することはできません)。

説明 – 属性の機能を説明します。任意のフィールドの上にマウスを置くと、この情報を示すツールヒントが表示されます。

データ型 – 属性によって保存されるデータのタイプを指定します。サポートされるデータ型は、使用しているデータベース システムによって異なります。利用可能なデータ型については、使用しているデータベース システムのオンライン ヘルプをご参照ください。

最大長 – 文字列およびバイナリ データ型にのみ適用されます。他のデータ型では明示的に指定する必要はありません。長さを無制限にする場合は、「-1」を入力します。属性が文字列またはバイナリ データ型ではない場合、最大長は適用されません。

名前この属性をビジネス オブジェクト名前として使用するかどうかを示します。各ビジネス オブジェクトは、GUID と呼ばれる一意の識別番号で特定されます。この識別子はわかりにくいため、特定の属性を「名前」属性として指定できます。通常、「名前」属性は、ビジネス オブジェクトを参照するために使用します。文字列の属性のみを「名前」属性として設定できます。また、各ビジネス オブジェクトには、1 つだけ「名前」属性を指定する必要があります。

必須ビジネス オブジェクト インスタンスを保存する前に、この属性が入力されていなければならないかどうかを示します。

既存の属性の「必須」値を「False」から「True」に変更した場合、もう 1 つのプロパティ「埋め戻し値」が表示されます。必須の属性の場合、データベースに空 (NULL) の値を設定できません。つまり、新しい必須属性を既存のオブジェクトに追加すると、埋め戻し値を指定し、当該属性のすべての既存値を入力しなければなりません。

監査可能– この属性が監査されることを指定します。詳細については、「監査対象のプロセス項目の指定」をご参照ください。

永続タイプ特定の属性タイプ (日時、ユーザ、および識別) にのみ関連します。属性の値が自動的に生成されるかどうかを指定します。たとえば、「日時」属性は、作成日時またはレコードの更新時刻を記録できます。同様に、ユーザ属性は、項目を作成したユーザまたは最後に更新したユーザを記録できます。「CreateIdentity」は、変更 ID などの ID を増やすために使用します。詳細については、「永続タイプ」をご参照ください。
これは、自動的に生成される値にのみ適用されます。誕生日や期限などの値を指定する場合は、このプロパティを空白にします。

タイム ゾーンの値を調整 – 異なるタイム ゾーンのレコードや夏時間と冬時間が混在するレコードにアクセスする際の問題を回避するために、日時属性を設定することで、UTC 形式で保存できます。この属性は、表示時にタイムゾーンの違いを考慮して調整されます。
タイムゾーンを考慮して日時値を調整する場合は [True] を選択します。入力された日時は UTC に変換されてからデータベースに保存され、表示されるときはクライアントの適切な現地時間に戻されます。
入力された日時値がそのまま保存されるようにする場合は、[False] を選択します。表示される日時は、クライアントのタイムゾーンと関係なく、入力された日時と同じになります。

属性を作成するときにのみ、この値を設定できます。保存後は、オブジェクト デザイナーで変更することはできません。

処理の反映 – このプロパティは、子または親コレクションでのみ利用可能であり、親子リンクのために使用されます。親項目の処理が関連付けられた子に追加 (反映) されるかどうかを指定します。詳細については、「親子リンク」をご参照ください。

ビジネス オブジェクト 属性が属するビジネス オブジェクトを指定します。自動生成されるため、修正することはできません。

下位データ型文字列、Int16、および Int32 データ型にのみ適用されます。この属性に保存されるデータ型をさらに指定します。たとえば、色、タイム ゾーンなどです。

所有者関連付けられたオブジェクトが親オブジェクトの場合、「True」に設定されます。

計算タイプ – この属性が計算されるかどうかを指定します。詳細については、「計算」をご参照ください。

検索タイプビジネス オブジェクトの「ナレッジブル」プロパティを「True」に設定した場合、属性の「検索タイプ」プロパティを設定できます。テキストが完全に一致しなければならないか、自然言語検索かどうかを指定できます。

ローカライズ済み – 多言語システムでこの属性に翻訳を追加できるかどうかを指定します (記事と構成項目の属性のみ)。詳細については、「多言語システムの作成」をご参照ください。

権限がある権限をこの属性に適用できるかどうかを示します。このプロパティを設定すると、後から変更することはできません。

  1. をクリックします。

[属性] ツリーから [ビジネス オブジェクト] ツリーの目的のオブジェクト上へドラッグすることで、既存の属性を他のオブジェクトにコピーできます。